この7月1日よりタイのプーケット島で隔離措置なしで観光目的の入国を緩和するとの発表がされた。
現時点で、日本人は今回の措置の対象とはなっていないが、いつか解禁になることを願って、
以前プーケットに行った時の小ネタをひとつ紹介したいと思います。

プーケットは、ビーチリゾートで有名だが、象に乗れるツアーもよくある。
折角だから、乗りに行ってみようと、郊外までタクシーを走らせ体験してみた。

私たちが乗った象は、モモちゃんという名前の象。
高台にある象乗り場から、象の後方のお客さん用2名掛けのベンチシートに乗り込むと
のそのそと動き始め、ツアー開始。

最初は、かなりの急こう配の坂道を、小さな川が流れるジャングル目掛けて下りていく。
象が1歩進むごとに、シートから体が落ちそうになり、ギャーギャー叫びながら
必死にシートの手すりにしがみつく。日本だったら、シートベルトがあるだろうがここはタイ。
これも、アクティビティのひとつなのかしら。ずり落ちた人は、今までいなかったのか???
束の間、ジャングルトレッキングを満喫する。、

ジャングルを抜けると、平坦な野っぱらに戻り、ひたすらゆらりゆらりと私たちを乗せた象は歩く。
途中、象使いから前に乗ってみないかと提案してきた。
何でもチャレンジしてみたい私は、象使いの座っている場所に、大きな象の背中を伝って移動する。
この時点で、象使いは飛び降り場所を譲ってくれた。
えっ!一緒に乗ってくれるんじゃないの?!

一抹の不安はよぎったが、象使いがいた、頭部分に座る事に。
一見フワフワと見える象の頭の毛は、意外にも剛毛。短パン姿の為、かなりチクチクと太ももに刺す。
又、手綱があるわけでもないので、大きな耳に捕まるしかない。

象使いは、いとも簡単に乗っているように見えたが、私は落下しないように象の耳を何度も強く引っ張ていた。
しかも、道の両脇に生えている草を食べようと、右に左にと勝手なことをし始めた。
その度に、象使いは持っていた先の尖った鉄の棒で、象の足元を叩いている。
余りにも可哀そうなので、再度道をそれるしぐさをし始めた時、『モモちゃん、そっち行ったら叩かれるよ!』と
伝えると、私の思いが伝わったのか、軌道修正を行うようになった。
なんて可愛いんだろう。言葉が伝わるハズもないが・・・。

象に直接座った事で、ぬくもりを感じ、意思の疎通ができるようになったことで
モモちゃんにとても愛着が沸いた。
そこで、最後に感謝の意を込めて、バナナをプレゼントすることにした。
そこには、私たちより先にゴールした白人のカップルが、バナナを与える姿を写真に撮ろうとしていた。
すると、カメラを構える前に、バナナを横取りされ、すぐ平らげてしまった。
仕方なく、再度バナナを購入しようと男性が、カバンから財布を取り出そうと、カバンに入っていたフィルムを
棚にに並べだした。すかさず、食べ物と思ったたのか、嫌がらせなのか、フィルム目掛けて象は鼻を伸ばしてきた。
大慌てで取られまいと、その男性はカラダで抵抗するが、早くしろと言わんばかりの象は、暴れまくっていた(笑)
カップルの乗った象は、かなりの食いしん坊なんだろう。

モモちゃんは、バナナを上げる時も大人しく、1房食べたら満足したようでそのまま遠ざかって行った。
とてもいい子だった。

日本では、中々できない体験。早く自由に海外へ行けるようになることを願って!

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